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たべつく特派員通信  

たべつくくらぶ会員の中から選ばれた「たべつく特派員」が、それぞれの街のおいしいものや、おいしいお店などをレポートします!


NO.5 鞠鞠さん(愛知県)
「野菜のソムリエ絶賛!お気に入りカフェ」

名古屋市名東区の地下鉄本郷駅より歩いて3分ほどのところにある、一見、パリの街角のパン屋さんを思わせるカフェ「PECORI」。店内は明るい雰囲気で、スタッフも若い女性たちばかり。時間がのんびりと流れているような店だ。

お昼時ともなると女性客やカップルたちで賑わい、一品一品出てくる色とりどりの料理を楽しんでいる。先日、ベジタブル&フルーツマイスターの資格を取得したばかり私も、毎月変わる、季節の野菜をふんだんに取り入れたオリジナルメニューに興味を持ち、楽しみに通っているひとりだ。

ちなみに8月のメニューはこんな感じ。
●Aセット 豚肉のおろしうどん・白身魚のレモン焼き・セロリとささみのわさびマヨネーズ和え・キュウリのニンニク炒め・青菜の春巻き・豆腐とごまのスープ・とろとろミルク・自家製日替わりアイスクリーム
●Bセット 薫り野菜のトマトソースヌードル・ゆで豚とオクラの梅マヨネーズ和え・揚げ鰯と夏野菜サラダ・とろとろミルク・自家製日替わりアイスクリーム
どちらもお値段は同じ1260円也。どちらを選ぼうか迷ってしまう。

味はもちろん、彩りも素晴らしく、食器にもこだわったこの店の写真をお見せしたかったのだが、残念ながら写真撮影はお断り、とのこと。レポートから想像していただければ、と思う。

では、いよいよメニューの内容をレポート。料理が始まる前に、まず『とろとろミルク』が出される。これは、牛乳にレモン・ハチミツを加えたもの。飲むヨーグルトのような感じで、レモンがサッパリ感を出している。涼しげなグラスに注がれた『とろとろミルク』には、赤いクコの実をひとつ落としてあり、見た目にもとても可愛い!『揚げ鰯と夏野菜サラダ』は、鰯・パプリカ・なす・ズッキーニを素揚げして、水菜の上に彩りよく盛りつけ、バルサミコ酢でマリネされている。なすは油を吸収しやすい食材だがくどくなく、揚げてマリネするることにより素材の色や味が生かされている。

『豆腐とごまのスープ』は、ダシの中に練りゴマと白味噌が混ぜてあるのかな?と思わせるスープに、スプーンですくったような豆腐がごろんと入っている。上にかけてある、白ごまとセロリの葉が味のアクセントとなっている。『ゆで豚とオクラの梅マヨネーズ添え』のマヨネーズは、自家製だけあってかなりマイルド。酸味が強すぎないので、ねり梅の酸味との相性も抜群である。ゆで豚をオクラとミョウガでいただくのだが、シンプルゆえに、梅マヨネーズがひときわ映える一品である。

『豚肉のおろしうどん』は、やや深めのご飯茶碗に入れられて出てきた。秋田から取り寄せた真っ白の稲庭うどんの上に、薄く味付けした椎茸とタケノコ、大根おろし、ゆで豚、アサツキが盛りつけられ、やや濃いポン酢しょうゆがかけられている。これは夏の麺にはもってこいの組み合わせだと思う。『香り野菜のトマトソースヌードル』は、真っ白な大皿にパスタのように盛りつけられた稲庭うどんのまわりを、千切りされたセロリ、ネギ、カボチャ、キュウリ、紫タマネギが囲んでいる。麺の真ん中には、オリーブオイルの風味漂う冷製トマトソース。これには正直、驚かされた。冷製パスタを稲庭うどんに変え、しかも冷製トマトソースで再現するとは!食べてみると、稲庭うどんのツルッとしたのどごしはカッペリーニにも似ており、これが意外にもトマトソースとの相性バッチリなのであった。

最後に、本日のデザートは手製の『木苺のアイスクリーム』だった。濃厚なミルクのアイスクリームに、木苺のつぶつぶが口の中で甘すっぱくはじける。デザートにまで手を抜かずこだわりを見せる「PECORI」。さて、次はいつ来ようかなあ?

 

 


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