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試食アンケート結果

大松秀雄さんは、千葉県旭市で20年以上にもわたって有機農業を続ける『あさひ村(株)』の代表。有機・発酵堆肥を使った循環農法を進める『旭愛農生産組合』という農事組合法人の組合長でもあります。

「東京の人は丈夫だよなあ。農薬のいっぱいかかった野菜を食べてもおかしくならないんだもの」そんな大松さんの言葉にドキッとしつつ、まずは鶏舎に向かいます。大松さんは、もともと卵のエキスパート。「鶏だって、狭いところはイヤなんだよ。人間とおんなじさあ。この鶏舎サイズなら、普通5〜6万羽は入れるだろうけど、ウチは6千羽ほど。エサも、人間が食べていいものしか与えないんだ」鶏舎は古いけれど(ゴメンナサイ)、鶏たちはとっても元気そう。それに、開放鶏舎なのでお陽さまの光も入ってきます。


「これなめてみな」そう言ってニッコリ笑う大松さん。おそるおそる口に入れると、あ、エビオスの味だ!「ビール酵母。ウチの鶏のエサに入れているんだよ」ほかには、とうもろこし、魚粉、天然塩、ニンニクの粉末などを与えているんですって。「卵を生むのは親鶏。親がちゃんとしたものを食べなきゃダメなんだよ。人間だって同じだぞ。食べものが細胞をつくるんだぜ」子を持つ母としては、ちょっと耳が痛いです。

鶏たちのフンは、有機栽培の堆肥になります。しっかりと醗酵させているから、堆肥は思っていたほどくさくありません。「昔はどこの農家も鶏や豚、牛を飼っていて、そのフンを田んぼや畑に還元する循環型農業をやってたんだ。でも、今は違うだろ。だから、地域ぐるみで循環有機農業を復活させようと思ってさ」なるほど、それが『旭愛農生産組合』や『あさひ村』なんですね。


いよいよ、田んぼと畑を見せてもらいます。あれ、大松さんの田んぼには、草がはえていますね。「草生栽培っていうんだよ。わざわざ雑草の種の入った土をまいたんだぜ。雑草には、有機物やミネラルを土に返す役割があるんだ」じゃあ、田植えをしたらそのまんま?「稲が小さいうちは、草取りが必要。草のほうが大きかったら、稲にお陽さまの光が届かないだろ。1本1本手で取るんだ。でも、稲が大きくなったら、雑草も一緒にここで育つ。で、稲刈りのあとは、田んぼにすき込んでしまうんだよ」なんだか、手間がかかりそう…。「うん、かかる。だけど、何かを育てるのは手間がかかることなんだよ。オレは、農業と医学と教育は産業じゃないと思ってる。生きること自体に関わることだからな」
畑のほうは、『あさひ村』の提携農家さんのものを見学。とうもろこしに枝豆、なす、落花生などが育てられています。「オーガニックってのは、単なるブームじゃないんだよ。人間にとっても、地球にとっても必要なものなんだ。オレはね、こういう農業を支援してくれとは言わない。でも、理解して欲しい。命の問題なんだってことを」そう言う大松さんの頭上を、ヒバリがスーッと飛んでいきます。ああ、きれいだな、と心から思いました。


そして、大松さんからいただいた『あさひ村』のきゅうりのみずみずしかったこと。採りたてだから、パリッと歯ざわりがよくて、これぞニッポンの夏の味って感じ。ふかしたじゃがいもは、バターをのせて、塩をふって。うん、おいしい。上手く言えないけど、余分な味がしないんですよね。大葉は、普通のよりふたまわりくらい大きいです。香りも味も濃くて、大満足。

「モニターのみなさんに食べてもらうのは、8月の上旬くらいなんだろ。ほんとは、9月に入ってからのほうがうまいんだ。8月は端境期だからな。それにこの天候不順だろ、トマトやナスなんかは、成育が良くないんだよ」そうか、野菜は生きものですものね。いつもおんなじ味になるとは限らない…。「そうだよ。工業製品とは違う。食べる人が、そこをわかってくれるといいんだけどな。この夏は、野菜はあんまりできは良くないかも知れないけど、土の生命力をもらった野菜だからな。食べると、きっと元気がでてくると思うよ」



大松さんが代表を務める「あさひ村(株)」は、20年以上にもわたって有機農業を続けています。有機・発酵堆肥を使った循環農法で育てた野菜と、エサや飼育の環境まで徹底的にこだわって育てた鶏の卵を、セットでお届けします。

●あさひ村の野菜と卵

上記の商品に関するお問い合わせはあさひ村へ。
asahimura@asahi.email.ne.jp



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