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大正町、十和村、西土佐村という四万十川中流域の3つの町村が出資して作った「四万十ドラマ」。さて、今回は、この「四万十ドラマ」に出荷している生産者のみなさんのレポート第2弾です。4組の方々をご紹介しますね。
まずは、西土佐村で民宿を営む上戸紅さん。くれはさん、と読みます。「私はね、自分たちの世代が、日本の伝統とか文化とかを捨ててしまったのではないか、という思いがあります。新しいものに目を奪われてしまった。だから、それらを取り戻して、若い人たちにちゃんと渡したい。本当にいいもの、大切なものを残したいと思うんです」そのひとつが手づくりのお味噌なんですね。「ええ。味噌は日本の食文化の代表ですから。私たちの味噌は、粟も麦も大豆も自分たち自身で作り、自分たちで作れないものは隣町の人々にお願いして、生産者の顔の見える原料を使って作っています。大寒の時期に仕込んで、春に醗酵、1年かけてゆっくりと熟成させます。温度計を使わず、手の感触だけで仕上げるんですよ」
上戸さんのお味噌は、まあるい味。口に入れると、甘い香りがふんわり広がります。「美しく、やさしく、みんなに愛されるように、ということで『小町みそ』と名づけました。やっぱり、いい素材を使って手をかけて育てれば、いい味になるんです。たやすいもの、ラクなものは、本来とは違うものになってしまうのかも知れません」うーん。イージーなほうに流れやすい私は、ちょっと考えさせられてしまいました。 |