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中島富治一さんが代表取締役を務める『有限会社アグリケーション』は、滋賀県草津市にあります。目の前に琵琶湖が広がっていて水は潤沢にあるし、草津川の氾濫によってできた沖積層は野菜栽培に適しているし、というわけで、昔から京漬物に使う野菜の供給地として知られているところです。中島さんは、ここで、伝統的な九条ねぎや水菜などの生産を行なっています。
「京野菜っていうけど、本当は滋賀県でつくっているものが多いって知ってますか?」え、そうなんですか?「京野菜という名称は一種のブランド。九条ねぎも水菜も、昔から近江、つまり滋賀県でつくってるのが多いんです。牛肉もそう。今は、近江牛も知られてるけど、昔は神戸港から東京に出荷されるから、みんな神戸牛だったし。滋賀は“黒子”だったんです」だから、中島さんのところの野菜は『近江の国野菜』として販売しているんですね。「ええ。食べてくれる人に、近江の野菜の良さをわかってもらえたらええなあ、と思って」 |