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試食アンケート結果

忠聡さんが代表を務める『神林カントリー農園』は、新潟県の北部に位置する岩船郡神林村にあります。周囲を朝日連峰、飯豊連峰、磐梯朝日国立公園に囲まれた、新潟県でも有数の米どころです。私が訪ねたのは、ちょうど『My田んぼの会』の稲刈りが行われる日。お話を伺いつつ、稲刈りにも参加させてもらうことになりました。

まずは『My田んぼの会』について聞かせてください。「一般の皆さんに稲作の一部を体験してもらうことで、農業への理解が深まるといいなあと思って、5年前に始めました。会員さんは、農園スタッフと一緒に田植えと稲刈りを行ないます。春に自分たちが植えた小さな苗が、秋には黄金色の稲穂をたわわに実らせる。丹精込めて植えた苗が生長し、それを収穫する時の喜びは格別なものがあります。この会を通してその喜びを味わってもらえたら、と思っているんです」



稲刈りに参加していた会員さんは、20名ほど。子どもたちもたくさんいます。直前まで雨が降っていたせいもあり、田んぼはどろどろ。一度足を入れるとなかなか抜けないので、大人も子どもも転ばないように大騒ぎです。私も、さっそくカマをもって稲刈りに初挑戦してみました。刈るのは何とかなりましたが、そのあとの稲を束ねるのがむずかしい。スタッフの方たちの手さばきは、なんともスムーズ(当たり前ですね)。私は、何度やってもうまくいきませんでした。

忠さんのところで栽培しているのは、岩船産コシヒカリ。魚沼産に次ぐといわれるコシヒカリ三大銘柄のひとつです。「名峰朝日と飯豊連峰から流れでる荒川、三面川の清らかな水が育てたコシヒカリだから、味は魚沼産にも負けないと思っています。栽培は、『My田んぼの会』のものについては、農薬を減らし、昔ながらの手作業で行なっています」こだわっていることはありますか?「正直に栽培するってことかな。それから、環境にはなるべくやさしくありたいと思っています。ホームページで生産履歴をオープンにしていますが、生活者の皆さんには、農薬を使っている、使っていないということだけではなく、正しい知識を持って読んで欲しいです。むずかしいかもしれませんが」




稲刈りが終わると『はさがけ』です。これは、稲の束を天日干しにする作業のこと。「今では『はさがけ』をやるところは少なくなってしまいました。もちろん手間はかかりますが、味が断然違うんですよ」男性陣が上にのぼり、女性が下から束ねた稲を見事に投げ上げます。なんだかカッコいい!でも、たまに作業を体験させてもらうだけだから、そんなことが言えるのかも。「いや、私もカッコいいと思いますよ。かつて、田舎で育った同級生の多くは、農業で生きることを選択しなかった。私は、農業だって、やり方によっては魅力的なんだってことを、証明したかったんですね。で、勤めていたJAをやめて、農業を始めました。それに、1950年代生まれの私たちは、機械化される以前の農作業を体得している最後の世代。大げさかもしれないけれど、自分の家族や都市で暮らす人たちに対して、農業の大切さを伝えなければならないと感じたんです。だから『はさがけ』などの手作業にもこだわりました」



ところで、お米のほかには、どんなものをつくっているのですか?「お餅、梅干し、味噌、ちまき、笹団子などですね。お餅の原料米は、自社産のこがねもち。新潟県では最高品種にランク付けされていて、もち米のなかのコシヒカリといわれているものなんですよ。それを、昔と同じように杵と臼でつきあげて、粘りがありふっくらとしたお餅にしています。梅干しは、新潟県亀田町産の藤五郎梅を使用。天塩を使って1粒1粒ていねいにつくっています。今年の夏は、人間には最悪の暑さでしたが、梅干しの天日干しには最高のコンディション。とっても色よく仕上がりました」

「また、私たちの農園と生活者の皆さんを結ぶために、『My田んぼの会』以外に、15年前から『太陽の里友の会』というのもやっています。これは、ウチでつくったコシヒカリを年間契約でお届けするシステム。農園便りを入れて、越後岩船の習慣や文化、暮らしの情報もお届けしてます」




神林カントリー農園では、地元農家のお母さんたちが一生懸命に栽培した、完熟野菜の販売の手伝いも行なっているということなので、最後に、その直売所『おにおんぶるー』を見せていただきました。「私たちは野菜はつくっていないのですが、地元のものをPRできたらな、と思って。安くて新鮮だし、安心して食べられるし、というので、たくさんの方が来てくださっています」あれ、ヒツジがいますね!「昔の農家では、たいてい牛や馬、ヒツジなどの家畜を飼育していました。それが、農村の風景だったわけです。今は、ヒツジが特に必要なわけじゃないけれど、動くオブジェというのもいいでしょう?」と笑う忠さん。そう言いつつも、直売所には、ヒツジの毛からつくった素朴な感じの毛糸も売っています。田園生活って感じでステキでしたよ。



名峰朝日と飯豊連峰から流れでる荒川、三面川の清らかな水が育てた岩船産のコシヒカリは、魚沼産にも負けないおいしさ。杵と臼でつきあげた、昔ながらのふっくらとしたお餅や、新潟県亀田町産の梅を、天塩を使って1粒1粒ていねいにつくった梅干しなど、手間と時間をかけて「おいしさ」をつくりあげています。

●神林カントリー農園の
「コシヒカリ・梅干し・お餅 」

●神林カントリー農園の
「お餅各種」
●神林カントリー農園の
「梅干し 」
上記の商品は、「神林カントリー農園」のホームページでご購入いただけます。
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