最後に、直売所の『風土村』へ。農産物の直売所のほかにレストランも併設、和郷園の野菜はもちろん、地域の農産物が販売されています。ちなみに『風土』は『food』の意味もかけているとか。木内さんが考えたそうですよ。「風土村を立ち上げた根底には、地域をもっと元気にしようという思いがありました。町には、勤め人だけど漬け物、煮物をつくらせたらうまいという人がいます。それを商品として提供する。あるいは、おじいちゃん、おばあちゃんがつくったものを並べる。レストランでは、素材のおいしさだけでなく、食べ方、料理の仕方も提案していけたらいいなあと思ったんです」
「農業に必要な条件は、土、雨量、気候の3つ。日本は土壌がいいでしょ、雨も適量だし、四季もはっきりしている。つまり、農業に向いている国なんです。それに、日本人の特性として、勤勉で器用ということもある。私は、農業こそ日本の柱となる産業だと思っています」そう力強く話す木内さん。和郷園がこれだけ発展したのがわかる気がします。「農業は、産業です。しかも、命につながる“生命産業”。だからこそ、農産物を出荷、販売することに、自覚と責任感を持たなければならないのです。プラス、産業として確立するために、生活者に喜ばれるサービスを提供する必要があります。」和郷園は、今後インターネットでの直売も手がけるそうです。まずは、新しいホームページが3月にオープン予定。楽しみですね!
|